8月の終わりに、私の大学院の母校であるLouisiana State Universityの学生達が事務所に来ました。LSUのBruce Sharky先生からの提案で、大学のスタジオ授業の一部として「学生達に実務のようなプロジェクトをやらせたい。」とのことでした。大学と私の事務所の関係は長期に渡るものでありましたので、軽く引き受けたようです。
この学生のプロジェクトに関して、事務所のほうから私にメインコーディネーターになってくれと頼まれました。個人的に、Bruce先生には、Mexico cityで約一ヶ月間に渡りフィールドとリップを一緒にしており、お世話になっていた恩もありましたし、学生にはいつでもオープンにしておくのが私のモットーであるので、私自身も快く引き受けることにしました。そして、責任者として学生達が多くのことを学べるように、スケジュールの調整から、プロジェクトの推進とレビューをする役割を担うことになりました。
予定としては、先生が引率し、約一週間の間にフロリダのField Trip(ランドスケープのプロジェクトを観る旅行)を3日間、私の事務所でDesign Charretteと呼ばれる短期のデザインワークショップを4日間というものでした。さて、Design Charretteと呼ばれるワークショップは、事務所に来るインターンの学生達が4,5日と短い間に、実際のプロジェクトをグループとして取り組むものです。毎日のように事務所のデザイナー達の前でプレゼンし、レビューやコメントを取り入れながら、デザインするのです。この期間は、異なった大学から来る10人程度のインターンの学生が知り合うのに良い機会ですし、その間に同期としてのグループ感覚をもつようになります。また私達デザイナーが、個々の学生の性格や技術がどのようなものなのか?理解することが出来るのです。
普段、このインターンの学生がするものを、LSUの学生達にやってもらうことになったのですが、大学の授業の一環としてやるのは、前例がありませんでした。更に、学生の数が約20人という多数であるのが、私にとって今回のチャレンジでした。特に、全国の大学から選ばれたインターンの学生とは異なり、技術がバラバラであるのも配慮する必要性がありました。
Bruce先生の授業が、住宅を主とした街づくり(Residential Community Development)をテーマにしたものでありましたので、私は、カリブ海のWest Indiesにある山があり、美しいビーチがある約200acreの敷地をプロジェクトに使うことにし、ツーリズムを中心とした街づくりの課題を出すことにしました。。学生達に、大地の地形を理解してもらい、その中で、どの場所を保全すると共に、ディベロプメントが出来るのかというのが、ランドスケープアーキテクトとして重要だと思い » Read more: ランドスケープの事務所と大学の関係 - 学生が実務のプロジェクトに取り組む