Archive for the ‘サステイナビリティー’ category

エコ・省エネ・サステイナブルなランドスケープの評価・研究、そして創造

5月 17th, 2011

サステイナブル、それは共生と成長
エコロジー、それは環境にやさしい事
生物多様性、それは全ての生物、生態系の多様性との共存

私達ランドスケープ・アーキテクトはこのようなモットーを基に仕事をしている人が多いことだと思います。しかし、実際は不動産開発に関わる仕事が多く、「本当に環境にやさしい空間を創っているのだろうか?」という課題にぶつかることが多くあります。なぜなら、私達の仕事には、依頼者がおり、その依頼者は彼らのビジネスの為の経済的利益、つまりお金におけるサステイナビリティーを目指しているからです。

では、これからのランドスケープ・デザインはどうするべきなのか?
この質問に返答するのは、なかなか難しいことであるし、時と場所により異なるかもしれません。私の現在の答えとしては、経済的にもサステイナブルにし、かつ環境にも優しくすると両者が共にある設計・計画をしていく必要があると思います。そして、それが可能な時期になってきたと最近は感じています。温暖化・エネルギー問題に対しての一般の人々・企業の考え方が変化しつつあるからです。
更に、土地に対して、この環境、経済の両者をプラスの方向性を示すと共に、芸術的な面もランドスケープに織り込んでいき、アートとサステイナブルが両立し、バランスよくなれば、それは長期に渡って皆さんから喜ばれるランドスケープになるのでしょう。
 

Landscape Architecture Foundation

Landscape Architecture Foundationのウェブサイト

さて、なぜサステイナブルなランドスケープに » Read more: エコ・省エネ・サステイナブルなランドスケープの評価・研究、そして創造

サステイナブルなランドスケープデザイン・計画の動画

4月 5th, 2011

日本では、桜が咲く美しい時期でしょうか?海外に住む私にとっては、薄ピンクの色に染まる日本の町並みが恋しくなります。同僚は、先週末に米国のワシントン州で、日本から寄贈された染井吉野(Prunus × yedoensis)の桜を観てきて感動したと言っていました。(米国ではYoshino Cherryと呼ばれています。)
さて、この4月は、私達ランドスケープアーキテクトにとっては、National Landscape Architecture Month(ランドスケープ月間)でもあるのです。ASLAでは、この月間を契機に、「未来をデザインする – サステイナブルランドスケープ」(Designing Our Future:Sustainable Landscape)と題したウェブサイトを作り、ランドスケープの普及推進に心がけています↓
http://www.asla.org/sustainablelandscapes/
ウェブサイトでは、20のサステイナブルなケーススタディと共に、6つの動画が公開しています。この動画がとても簡潔に、よく出来ているので、紹介させて頂きます。


↑サステイナブルな住宅外構・ランドスケープの計画・デザイン » Read more: サステイナブルなランドスケープデザイン・計画の動画

出来るだけダムに頼らない治水対策 – 今後の治水対策のあり方への提案

2月 27th, 2010

先々週は、週一回の更新を決めていたランドスケープデザイン日誌の更新をついついサボってしまいました。実は言うと、国土交通省河川局河川計画課が「今後の治水対策のあり方に関する意見募集」というものをしていまして、私も国民の一人として『何かランドスケープの観点から提案できるのではないか?』と考え、まだまだ未熟者ですが提案させて頂きました。それに時間を費やし、ついつい更新出来なかったのです。。。
この提案はランドスケープのコンペティションと異なり、別に提案したからといって、賞や報酬がある訳でもありません。なぜこの意見募集に提案することにしたのか?ということですが、私は【日本は世界の国に比べて水資源があまりにも豊富であるので、少し粗末に扱いすぎる】と考えているからです。それ故に、ダム、調整池、雨水・下水管などのハードなインフラをつくり、あまり人々が見えない場所でその処理を行い、それに対して国民は何も違和感が涌かないというのが現状です。
ダムというものはとても一般の人でも目に見えわかりやすく、今回、民主党の前原さんが国土交通省の大臣になった後でも問題視されました。そして、廃止もしくは再度検討ということになりました。いくらダムが治水をすると共に発電したり、まちおこし面的な多目的な意図があるかもしれませんが、個人的には作らなくてよいのであれば、それにこしたことはないと言うのが私見です。さらに、これとともに私たちの多くの税金が使用されている地中に埋まっている巨大トンネルのような調整池も問題するべきだと思っているのですが。。。これは人目につかない為に、あまり話題にあがりません…話が少しそれますので、これまでに。
さて提案の件ですが、明治大学客員研究員の菊池佐智子さんとのコラボレーション提案になります。私たちはグリーンインフラを用いた治水対策というものを提案させて頂きました。

今後の治水対策のあり方に関する意見① グリーンインフラ、バイオリテンション、屋上緑化・屋根緑化

今後の治水対策のあり方に関する意見① グリーンインフラ、バイオリテンション、屋上緑化・屋根緑化


グリーンインフラとしては、バイオリテンション(Bioretention)を中心とし » Read more: 出来るだけダムに頼らない治水対策 – 今後の治水対策のあり方への提案