以前にニューヨークに出来たばかりの新しい公園 – The High Line Parkを紹介しました。今回は、その先例となったパリにあるPromenade Plantéeを紹介したいと思います。私が訪れたのは、大学院を卒業した後すぐの2005年9月ですから、少し情報的には古くなりまが、私のスケッチブック(ジャーナル)にも素晴らしい線路高架を利用したプロジェクトと書き記してあり、とても記憶に残るユニークな公園です。
このPromenade Plantée公園は、4.5kmの線路高架上を屋上緑化した公園であり、その下にはアート・クラフト系のショップが並んでいます。ニューヨークにあるThe High Line Parkの近くには、Diane Von Furstenbergを代表するようなファッション・ブティック系のお店があるように、アートと緑というのは相性がとても良いのかもしれません。
この列車高架上にある公園に登ってみると、ところどころにベンチがや水飲み場などが配置してあり、人々が散策しながら休憩できるような緑の楽園になっていました。デザイン的には、多くの木々が植えてあり自然な感じがとても良いのですが、The High Line Parkとは異なり、屋上から建築の景色を楽しむようなことにはなってなかったと思います。それでも、車がない歩行者だけの散策路というのは、とても心地の良いものです。コンクリート、もしくはアスファルトベースの舗装は、ガタガタしていないので、ベビーカーの奥さん達にとっては良いかもしれません。
この公園は、本当に自然な感じですので、ここが本当に屋上なのか?と疑ってしまいます。パリの天気が良い日に、この公園を散歩するのは本当に気持ちの良いものです。この写真の生垣はプリペット系の植物でしょうか。
一応、ここが屋上であることの分る写真がこれです。残念ながら、このような眺めを見れる場所が多くあったか、私の記憶では定かでありません。。。
このようなパリの町並みは歩道の幅が広く、建築の高さも揃っており美しい町並みと言えるでしょう。さすがに世界一に観光客を集める都市であるパリの美観は素晴らしいと思います。
パリらしさを表現したクラシックな水飲み場?蛇口がありました。管理用でしょうか?
このPromenade Plantée公園のデザインは、ランドスケープ・アーキテクトのJacques Vergelyと建築家のPhilippe Mathieuxのデザインによるもので、1993年に完成したものです。今から17年前のことですから、この空中・屋上公園が時に経つにつれ、維持管理の面において上手に行っているのかどうか?については、いつか調べてみたいものです。
これらの写真を見ただけでは、あまりたいしたことないじゃないか?と思ってしまう人もいるかもしれませんが、そのことについては、次回のブログを読んでもらえば納得して頂けると思います。
Trackbacks /
Pingbacks