しばらく時間を空けてしまいましたが、またHigh Line Parkの続きを紹介したいと思います。この公園は、意外と見所が多いのです。
そのThe High Lineのメインとなるのが、Amphitheater(屋外シアター・劇場)です。何と、このAmphitheaterは、公園の下を通る車の交通を眺めるというものです。
米国のランドスケープ、特に大学キャンパスや公園においてAmphitheater(アムフィシアター)は、よくプログラム要素の一つとして利用されています。日本語で翻訳すれば、屋外劇場・シアターといったところでしょう。(何となく、この言葉を日本語に訳すと違和感があります。誰か適した言葉があれば、教えて下さいm(-_-)m)
通常は、屋外イベントを行う際に使うのですが、今回はステージの代わりにガラスがあり、そこから車の交通を眺める点がユニークだと思います。
このガラスを通して外を見る空間では、利用者に大使少し宙に浮かんでいるような感じを与えるようです。それを気に入った子供たちはとても喜んで遊んでいました。
ディテールもしっかりと設計されていて、ベンチシートの下には間接光、更にADA(American Disability Act=障害者を考慮したユニバーサルデザイン法規)の車椅子用の坂が設計されていました。
このAmphitheater傍には、以前に紹介したHigh Lineベンチを応用し、ウッドデッキと一体型のベンチと木立による緑陰がありました。個人的には、ウッドで統一したこのベンチのほうが好きです。
遠くから、この屋外シアターエリアを眺めると以下の写真のようになります。既存の躯体を切り取り、構造体を下げるようにして作っているのが分かるかと思います。
この公園については、多くの部分を紹介しました。これでも書き残るところがあるので、次回、総括としてもう少し紹介したいと思います。