High Line Park – 屋上公園 -空を歩くかの如く。

12月 12th, 2009 by Taguchi Leave a reply »

このニューヨークのHigh Line Parkの面白いところは、現在を象徴するようなコンテンポラリーな雰囲気を思いっきり反映させたところです。
前回説明した入り口の細長い階段を上って行くと、空を突き抜けるような広々とした開けた空間が現れます。この狭くて薄暗い空間に対して、空と緑の明るく広い空間の対比が利用者にとても新鮮な印象を与えているようでした。そして少し驚かされるのは、この公園の特徴と言うべき、ペーブメント(舗装)が緑に編みこむようにギザギザ状になっていたり、舗装が立ち上がりつつベンチになっていたりと、多くの場所に現代風の解釈を取り入れつつ設計されたランドスケープエレメントです。これらは、人々にアート感を与えだけでなく、このNYマンハッタンという場所を表現するような、活きを個人的に感じました。少しベンチは、KBASのペンタゴンメモリアルのデザインの類似点がありますが、サイトファーニチャーで個性を出すのは、なかなか難しいので今回は良しとしましょう。

Gansevoort Woodland-HIgh Line Entrance

長い入り口の階段を上っていくと、周辺の都会の雰囲気とは異なり、別世界。

この木々の間の道を進んで行くと、草類を中心として植栽された草原エリアに出ます。この日は、丁度、そよ風がこの高架上の上を気持ちよく吹いていて、この公園を散歩するには最適でした。この草を利用したランドスケープはあまり日本では見かけないのですが、反対に近頃、米国のランドスケープアーキテクトはよく草類の植物を使うようになりました。とてもシンプルですが、自然的かつテクスチャも面白い素材ですし、風にユラユラするのも涼の風景と言ったところでしょうか。

Washington Grasslandと呼ばれる草原エリア。

Washington Grasslandと呼ばれる草原エリア。

この日は、週末ということもあって、多くの人がこのHigh Line Parkを楽しんでいた。もちろん、カップルもコーヒーを片手に何気のない会話を陽だまりの中で楽しんでいた。

コンテンポラリーなベンチ。以外とカップルが向きあって話すには、丁度良さそうだ。

コンテンポラリーなベンチ。以外とカップルが向きあって話すには、丁度良さそうだ。

多くのサイトファーニチャーの会社がくBacked(背もたれがある)とBackless(背もたれがない)のタイプのベンチ製品をだしていますが、この写真を見ていると、一つの公園の中でも、ある程度の統一感さえあれば、場所と利用者の使い方を考えつつ選んでいくと良いのが分かります。

まだまだ、この公園は見所がありますので、次回のブログに続きます。。。

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